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<第二部・登場人物> 秋山澪……N女子大学一年生・第二部の主人公 田井中律……N女子大学一年生 ××……N女子大学一年生・律の友人の一人 曽我部恵……N女子大学二年生・律と澪の高校時代の生徒会長 平沢唯……N女子大学一年生 <第二部> 律と出会って、十か月が経った。 私はバスに乗った。 同じように乗っていく人たちは、大抵私と同じぐらい若い。 イヤホンを耳にしている女の子もいれば、友達と楽しそうに談笑している子たちもいる。 このバスは女子大行きだから、ほとんどの乗客は女の子だった。 おそらく大抵はN女子大の学生だろう。だけど案の定私と交流がある人はいない。 いや、いる方がおかしいのだ。 私は冷えた指先を撫でた。 席は空いていなかったので、仕方なく吊革に捕まる。 片手が吊革を掴むと手を温めることができないので厄介だ。 それも手袋を忘れてしまった今日に限って席が空いていないなんて。 今日の運勢は最悪かもしれなかった。 マフラーに顎をうずめる。お気に入りの白いマフラーだ。 もう冬を感じるようになって二か月余り。 暦は二月。 大学の講義にも慣れきって、友達がたった一人しかいないという状況にも慣れた。 今年度の手帳は埋まりつつあって、それとはもう一月ほどでお別れだ。 手帳にはいろいろお世話になった。 (……寒い) だけどこれでも、もう少しで冬は終わるんだ。 でも、まだ冬は長かった。 ■ 「そういや澪ー、試験の課題終わった?」 「なんだよ律。まさかまだ終わってないのか?」 私たちはいつもの窓際の席で昼食を食べていた。 律はいつもここの麺類は安いんだ言ってうどんだったり蕎麦だったりを食べていたけれど、今日はハンバーガーだった。 どうやら今月はあまりお金がないらしい。さては先週買ったあれか。 律はハンバーガーを手に持ったまま、ちょっと恥ずかしそうに目を逸らす。 「だってさー、フロアタム買ったんだから練習に気合が入っちゃって」 「私だってこの前ワウ買ったんだからな。だけどちゃんと課題したんだぞ」 「なんでバンドメンバーいないのにワウなんだよ!」 「だって欲しかったし。律だってバンド組んですらないのにフロアタムなんて」 「し、仕方ないだろ欲しかったんだし。それでさあ澪」 「なんだ?」 「課題、手伝ってくれないかなーなんて……」 律がハンバーガーを置いて、合掌した。 私は別に怒っているわけじゃないのだけど、とりあえず泣き喚いて懇願してくる律の姿も見てみたい。 なによりここですぐに折れてしまうと私らしくはなかった。 昔はもっと単純だったんだけどなあ。 「自分でやらないと力がつかないだろ? テストもあるんだから」 「だって課題難しいじゃん。あの問題集の答え配らないとはなんて教授だ」 「答え配ると答えだけ見て提出するだけの人が増えちゃうからじゃないか? お前みたいにさ」 「失敬な! 一度でも答え見たことあるかよ私が」 「……ないけど」 「ほら見ろ! 澪がいれば答えなんて必要ないのさ」 「そこに誇ってどうすんだよ」 そんなやり取りをしていたら、私たちのテーブルに誰かが近づいてきた。 「二人とも仲いいわね」 そう言ってやってきたのは、律の友達だった。 確か、××さんと言ったかな。 私も一応、その人の名前だけは知っていた。 律は彼女のことを友達だけどさん付けしていた。どうやらうまい呼び方がないらしい。 律が大学に入って最初に仲良くなったというグループのうちの一人である。 私は彼女……それでなくとも律以外の誰かとは全然仲良くなかった。 だから彼女が話しかけてきたと同時に、さっきまで律に対して威勢を放っていたくせに委縮した。 私は口を閉じて、両手を膝の上に揃えて俯いた。 「何? どうしたの?」 律がハンバーガーを食べながら、その××さんに問うた。 「秋山さんの前じゃあれだから、ちょっと来てくれないかな?」 私の名前が出たので、上を向いた。律はよくわからないという表情で、彼女に連れて行かれてしまった。 連れて行かれたといっても遠くではなく、私に会話が聞こえないぐらいの位置だった。 食堂のほぼ真ん中だ。 私に聞かれたらあれって、どういう意味だろう。 二人は固まって何やら話している。私は食事のことなんかすっかり忘れて、その様子だけを茫然と見つめていた。 律はなぜか照れるように後頭部を手で触っていた。 その様子を見ていて、なんだかズキズキした。 律と出会ってから、こういうことばっかりだな……。 私は箸を持って、すっかり冷めてしまった味噌汁を飲んだ。 ■ 「なんだったんだ、さっきの話?」 午後の講義へ行く途中の廊下で、私は尋ねた。 律は天井を見ながら唸った。 「んー……澪は特に関係ない、けど」 「でも気になるだろ」 気になるんじゃなくて、隠されているような気がして嫌だからだ。 律は私の目をチラッと一瞬だけ見て、唸った後言った。 「いや、なんか……友達の友達に食事に誘われたというか」 律の濁らすような言葉が、少しだけ胸に刺さった。 何かを誤魔化そうとしてるのかな。 「友達の友達? お前の友達じゃないのか?」 「会ったことない人らしいよ。なんか別の学科の人なんだけど……」 「なんでそんな会ったこともない人が食事に律を誘うんだ?」 「……」 律は黙った。 私は気になって仕方なくて。 だけどこれ以上深追いすると、なんか律に踏み込んでるように思われるかもしれなかった。 律が誤魔化すように言ったり、黙ったり間があったりするのは、私にその事を話したくないからなんじゃないのかって。 そんな風に思ってしまった。 だから、これ以上話をするのはやめようかと思った。 律が嫌なら、私はそれをしたくない。 出会ってからずっと、私は律に嫌われたくない一心で動いてきた気がする。 もちろん最近は少しばかり律に突っ込んで話するようにもなったし、律と訓練して言葉遣いも強くなった。 ちょっとだけ律をあしらってみたりでもできる。課題ぐらい自分でやれだとか。 そういう風に律に言えるようになったのは進歩だろうか。 だけどいつだって私は律に嫌われたくなんかないのだ。 「言いたくないなら、いいけど……」 「言っていいの?」 「私に教えられないようなこと?」 午後の講義に向かう人の波。その中にいる私たち二人。 律は、どこか辛そうな表情をしていた。何か良くないことがあったんだろうか。 でもさっき二人で昼食を食べていた時はそんなことなかった。 表情が後ろ暗くなったのは、やっぱり××さんに連れて行かれた後からだと思う。 何か嫌なことでも言われたのか。そんな様子はなかったのに。 「……じゃあ、言うよ」 「うん」 「……私のこと、好きな奴がいるんだって」 「――」 え? 突風が私を吹き抜けるように、冷たい感覚がまず頭を殴った。 それから、じわじわと心の中から水が溢れ出す様にモヤモヤし始める。 お腹のあたりがぐるぐる痛んで、もう頭も痛くなって。どこも痛いだけになった。 だけど、いたって冷静だった。 「そ、そうなんだ……なんて子?」 「理学部の子らしいけど……さっきも言ったけど会ったことはないし、名前も教えてくれないんだ。××さんと同じ高校だったんだって」 ××さんのことはよく知らないけど、私と律とは違う県出身だと言っていたような気がする。 だとすると、やっぱり私と律は『その子』のことを知らないことになるだろう。 「へ、へえ……そうなんだ」 ズキズキ。 「それで?」 「……その理学部の子がさ、今度のバレンタインの食事に誘いたいんだって私を」 律は今度は下を向いて、告げた。長い横髪が律の横顔を隠す。 つまり、その『理学部の子』は律が好き。 バレンタインに食事に誘いたい。 でも話しかけるのは恥ずかしい。 だから高校から一緒の友達である××さんに頼んで、律への気持ちを伝えてもらった……。 そして律とバレンタインに食事をすることも言伝たと。 そういうわけかな。 講義室に辿り着いて、私はドアを開けた。すでに何人か人はいたけど、みんな友達と談笑していて少しばかり騒がしさがある。 まだ一応お昼休みみたいなものだったし、見慣れた光景でもあった。 私と律はいつもの一番前の席に向かって歩む。 「で、なんでそれが私に聞かれちゃまずいんだ?」 「どういうこと?」 私は鞄を机の上に置いて、律に問うた。 「だって言ってたじゃないか。私の前だとあれだからって」 「あー……それは、あれじゃない? 色恋話だし……澪は一応関係ないし」 私はその一言が微妙にショックであった。 律の色恋話に私が無関係。 確かにそうだ。私はただ単に律の友達ってだけだし、家族でも幼馴染でもない。 だから律のプライベートな会話に入り込んだり割り込む権利や理由なんてものは存在しない。 そこは律が決めることだし、私がどうこう口出しする問題じゃないだろう。 じゃあなんでショックなんだ私。 さっきからキリキリと胸が痛むのはなんでだよ。 私は席について鞄を開けた。 律も隣に座る。 鞄の奥を見つめながら、私は言った。 「それで……受けたのか」 一番重要で、聞きたいのはそこだった。 「返答はまだいいってさ……私も、考えたいし」 律はいつになく憂いた表情でそう言った。 律のことを好きな誰かがいる。 それを聞いて律が舞い上がらないのが、せめてもの救いだった。 なんで、律が喜ばないのが救いなんだ? おかしいだろ。自分のこと好きって言ってくれたり、食事に誘ってくれたら喜んじゃうのは当たり前だろ。 律はたまたまそうじゃなかったけど、律のこと好きっていう子がいたら、律は……律は、ちょっとだけ嬉しいんじゃないのか? だけど私は微塵も嬉しくなんかないんだよ。 そこに私は、私自身に対して疑問を抱かずにはいられない。 なんでこんな気持ちになるんだよ。 律が、律を好きな子の誘いにすぐに乗っからなかった。 そこに、喜んでるだなんて……。 無性に、苛立った。 怖かったのかもしれない。 「……行けばいいだろ。せっかくなんだし」 私は、勢いでそう言ってしまった。 ここで行ってほしくないとは、言えなかった。 だけど。 「……本当にそう思ってるのか?」 律の、少しだけ低い声が返ってくる。 私はそれがあまりにも予想外の反応だったので、声をあげて律を見た。 「えっ?」 「……なんでもねーよ」 律はぷいっとそっぽを向いてしまった。 ……なんなんだよ。そうしたいのはこっちなのに。 でも、律は何にも悪いことしてない。 それなのに、なんだか律を責めたい。 ■ 「あ、曽我部さんじゃないかあれ」 その日の講義が終わって廊下を歩いていると、律が声を上げた。 視線の先には、桜ケ丘高校時代に生徒会長をやっていた曽我部さんが確かにいた。 相変わらずだと思うけど、私が高校時代に先輩を見た時より数段綺麗になっている印象だった。 大学生ってこんなにも変わるものなのかな。私はまったく変わっていないなあ。 すれ違い様に、二人は立ち止まった。 「あら、田井中さん」 「どーもっす」 律は知り合いなのかよ。 そう突っ込もうとするけど、人前だから言えなかった。 「澪は知ってるよな。生徒会長やってた曽我部さんだよ」 「……こんにちは」 初対面の人との会話は本当に弱い私だ。 律以外は大抵初対面になるのだけど、人見知りはほとんど直っていない。 少しぐらいそういうの直せるかもと期待して律の口調を真似る特訓を二人で半年ほどしたけど、結局似たような口調になるだけで性格は直らなかった。 しかもその口調を使えるのは律の前だけで、他の人には敬語で接してしまう。 初対面の曽我部さん。私は委縮して緊張した。 でも、一応挨拶だけはできたぞというわずかな達成感はあった。 それだけで達成感なんて本当に弱い。 「こんにちは。えっと……?」 曽我部さんは言いながら首を傾げた。 私の名前がわからない、のだと思う。曽我部さんは律を見た。 律は私を見て一瞬呆れると、私の肩に手を置いた。 「こっちは秋山澪です。私たちと同じ桜高だったんですよ」 「そうなの。じゃあ私の後輩ってわけね」 「……」 喋りたいのに喋れない背徳感。 それは律と出会った最初の頃からひしひしと感じていた。私は喋りたくないわけじゃないんだ。だけど喋りたくなんかないんだ。 私が喋ったって、どうせおどおどして途切れ途切れで……相手に迷惑を掛けちゃうだけだから。 だから極力あんまり話したくないといつも決めているのに。 曽我部さんは私に何も言わずに、律に話しかけた。 「どう? もうすぐテストみたいだけど」 「え? は、はい。まあなんとかやれてますよ」 律は取り繕うような笑いを見せた。 嘘つけ。さっきまで私に困ったように懇願してきたくせに……。 私は苛立ちを感じずにはいられなかった。 「おーい恵! サークル遅れるよ!」 先を歩いていた曽我部さんの友達が、声を上げた。 「あ、ごめーん! それじゃあ二人とも。またね」 「お疲れ様ですー」 律は駆けていく曽我部さんの後ろ姿にそう言った。 私はなんだかそわそわして落ち着かなくなって、何も言わずに胸の前で手を握りしめていた。 初対面とはつくづく相性は悪く、結局変われていない自分の情けなさを痛感するばかりだ。 「はあー、すげーな大学生って」 「……うん」 「大学入って二年であんなに変わるのかねー」 「律は、大学入る前の曽我部さんを知ってるのか?」 知っているかのような口ぶりの律に、私は聞くしかなかった。 律は両手を後頭部に回して、呑気に返す。 「私バスケ部の部長だったからなあ。生徒会室とか行く機会があったんだけど、その時に知り合いになったんだよ」 「あ、そう……」 バスケ部の部長、か。 その話は会った時からよくする。律は快活で元気な、運動神経のよい女の子だ。 バスケをする姿はよく映えるだろう。部長になっても不思議じゃない。 となると部長会議なんかに出てても普通だから、その関係で曽我部さんと知り合いになったんだな。 「私は全然変わってないよなあ、一年なのに」 「そうだな」 「澪は変わったけどな。口調なんて、四月と比べるとさ」 律は無邪気に白い歯を見せる。 もう曽我部さんの話題は終わったのに、なぜかモヤモヤは尾を引いた。 心の中の私は、なんとか振り切って律の言葉についていく。 「口調だけしか変わってないけどな……」 「それでも、強そうに見えるよ」 「見えるだけで、中身は……」 「でも少なくとも、私に対しては前よりも自信持ってくれるじゃん」 それは律に、心を許しているからだ。 律は私を、どんどん崩していく。 今まで頑なに誰かと一緒にいることを拒み続けて、逃げて逃げて逃げまくった私を簡単に捕まえて。 優しい笑顔で、ずっと話しかけてきたのだ。 それが私にとって最初は大変でも、いつからかそれだけが安らぎに変わっていて。 律にだけ、私は……――。 「それより、帰ろうぜ」 「この後は何するんだ?」 「とりあえずセッションだけしない?」 講義を終えてから、律の家で一時間ほど楽器をつつく。 それで六時くらいになって、私はやっと家に帰るのだった。 それが去年の十月ぐらいから続いていた。 「ああ」 ただ今日は、ちょっとだけ乗り気になれなかった。 律のことを好きな子が理学部にいて、その子が律を食事に誘ったこと。 それがバレンタインの日だということ。 私以外の人と、律が以前より知り合いだったこと。 律には、私よりもたくさんの友達がいること。 いろんなことが、引っかかりすぎている。 「行こっか」 「……うん」 こんなこと、なかったのに。 最近律を意識することが、顕著になってきた。 それは。 どういうことか、よくわからないけど。 第一部|TOP|次
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目の前にいる律と目が合った。 「澪?」 私はじんわりと頬が熱くなるのを感じた。 「な、なんでもない」 私は目を逸らして、ベースのチューニングの続きを始めた。 律の部屋には、もう慣れていた。 もうここは、私のもう一つの家みたいなものになってしまったから。 律と出会った四月に初めて泊まった。 あれは私が寝てしまったから泊まったとは言えないかもしれないけど、 でもあれ以来何十何百と律の家――正確には律のこの下宿に泊まった。 ほとんど私の下宿に帰らないこともあったぐらいだ。 もうここに移り住もうかと考えているぐらいである。 しかし、パパとママにどう律を紹介しようか。 私は床に座ってペグを捻り、チューナーを見ながらそう考えた。 律はと言えばすでにドラムの調整は終わり、立って私を見ていたり、 最近セッションしている楽譜を頭を抱えながら読んだりしていた。 私はチラチラとそれを見る。 私たちは恋人同士になっても変わらない。 そう思ってたけど……。 実際変わったなあと私は思う。 昨日『した』から、やたらと床は散らかっていて、それを見るだけで私は火が出そうなぐらい恥ずかしくなるのだった。 もし友達のままだったらあんなことはしない。 ああやって、布団の中で抱き合って、キスしたり、名前を呼び合って喘ぐようなことはしないだろう。 それをしたってことは、恋人になってるってことだ。 それは嬉しかった。 律に抱きしめてもらえること。 キスしてくれることも。 私の名前をいっぱい呼んでくれるようになったのも。 好きだって言いあえるのも。 本当に嬉しいことだらけ。 まだ夢なんじゃないかって思うぐらいだから。 私は幸せだった。 「おい、澪ー」 「えっ?」 「いつまでチューニングしてんだよー。早くやろうぜ」 「わ、わかった」 私はペグをすぐに捻って終わらせた。 立ちあがってストラップを肩にかける。 律は座って、軽くスネアを叩いたりバスドラのペダルを実際踏んでみたりした。 私もピックでとりあえず音階を弾いてみたりする。 ハイハットの高さを調節する律。 私はその横顔を、やっぱり何度も見てきた気がすると思った。 ふわふわ時間か。 あれにも書いたなあ。律の横顔。 やっぱり、あんまり変わってないかもな。 私は思わず笑った。 「どしたよ澪」 「いや別に」 「なんだよ気になるだろー?」 「律ってかっこいいなあって」 「ちょっやめろよ……は、恥ずかしいだろ」 律は顔を真っ赤にして、口を尖らせた。 可愛い。 もっといじってやりたいところだったけど、さすがにいいかと思った。 律が落ち着いてから、私たちはセッションした。 楽しかった。 終わった後、私たちは駅前に行ってデートした。 デートとはいっても、やっぱりあんまり変わらなかった。 こうやって笑い合いながら駅前のデパートに行くのも何度もあったし、一緒に歩いたりご飯食べたりするのは経験済みだ。 ただ恋人同士なので、名前が『遊びに行く』から『デートに行く』に変わっただけ。 でも、やっぱり気持ちは後者の方が嬉しかった。 人目はばからず手を繋いで、人の往来の中を歩く。 商店街みたいな感じで、それなりに人が多かった。 「お腹すいたなあ」 律がお腹を撫でたので、私は尋ねた。 「そうだな。何か食べるか?」 「よし食べようぜ。えーと、どこかお店ないかな?」 「ってか律、お金あるのか?」 「ないんだよなあーこれが」 「……仕方ないな、私が払うよ。じゃあ喫茶店でいいんじゃないか?」 「澪と食べれるならどこでもいいや」 こいつは本当に……そういうドキッとする言葉を度々言うなよな。 しかも臆面もなく言うもんだからこっちが気圧されるよ。 しかもその笑顔も。 そんなこと言われたらもう私は……。 律と繋いでる手に、ドキドキして汗かいたかもしれない。 現に心臓はずっと高まりっぱなしだ。 それに加えてさっきの一言で、さらに熱が出る。 あーもう。 「じゃ、じゃあそこでいいんじゃないか?」 恥ずかしさと高揚を隠すために、私は適当な喫茶店を指差した。 レストランなんかよりも安いだろうし、そもそも私はそんな高級なところなど興味なかったのだ。 律と一緒ならどこでもいい。 なら律の負担も私の負担もない、普通の喫茶店がやっぱり良かった。 落ち着けるのが一番いい。 まあ、律と一緒だとドキドキするんだけど……。 その喫茶店内は、あんまり人がいなかった。 私と律は窓際の方の席を選んで、向かい合って座る。 注文を訊きに来たウェイトレスさんに、私は和風ランチ、律は天ぷら定食を頼んだ。 朝からずっと演奏していたのでお腹がすいているのだろう。 律は運ばれてきた水を何度も飲んでいる。二月の寒い時期なのに氷がたくさん入っていた。 「律、そういえば謝っておきたいことがあったんだ」 「何?」 まだあの日……まだバレンタインデーからは五日しか経っていないけれど、私には一つだけ引っかかっていることがあった。 それを謝りたかったのだけど、タイミングもなかったし、 律と恋人として過ごすようになってからはそれを言うべきか少しばかり迷っていた。 恥ずかしいことでもあったし。 私は先週の出来事を思い出しながら、言った。 「先週さ……私、律を突き飛ばしちゃっただろ」 「ああ、あれ。あったなそんなの」 「ごめん……」 あの後帰っちゃったから、ずっと申し訳ないことをしたと思っていた。 「なんだそんなことかよ。全然気にしてないよ」 「でも、やっぱり悪いことしたなあって」 「いいよいいよ。あの時の澪、なんか変だったけどな」 確かに変だった。 あの日の朝は、琴吹さんにやたらと律との関係や、恋愛だとかの話をされた。 だからそういう視点で律のことを意識してしまい、胸がドキドキして、 律とまともに目を合わせたら卒倒してしまいそうなぐらい熱を帯びていた。 実際律と目を合わせて、恥ずかしくって、よくわからない何かで胸が一杯になって。 だから突き飛ばして、走ってしまったのだ。 「本当にごめんな」 「いいけどさ。でも、なんか怒らせちゃったかなあって心配だったんだぜ? もしかしたら澪、私が『理学部の子』と食事会行くことにすごく嫉妬してて、私がオーケーしたから怒ったのかなあとか」 「まあそれは……嫉妬してたけど」 あの時は、その食事会に対してモヤモヤする一方で、でもこのモヤモヤがなんなのかわからなかった。 でも、あの日律を突き飛ばして家に帰った時、律への想いが恋愛感情だと悟って、それからそのモヤモヤの正体がわかったのだった。 だから今なら今までのそういう気持ちがわかる。 それが嫉妬で、それが愛で、それが好きだということも。 「で、なんであんなに変だったの?」 さっき自分で回想したのだけど……。 でも、真剣な眼差しに私は気圧され、正直に全部話した。 「実はあの日さ――……」 それまで、律のことを考えると胸が一杯だったけどそれが何かわからなかったことや、琴吹さんと話したこと。 恋愛感情だとわからない悩みとか。 律の顔を見たらもう爆発しそうで、だから突き飛ばして逃げ帰ったことも。 全て語った。 律は、ストローでコップの氷をカラカラ鳴らしながら唸った。 「へえ、いろいろあったんだな……」 「うう……」 「澪ちゃんは恥ずかしくて私を突き飛ばしたのかー」 「か、からかうなよ。マジだったんだぞ」 あの時の気持ちを思い出すだけで、もう顔から火が出そうだ。 私も冷たい水を飲んだ。 律は白い歯を見せるけれど、少しして首の後ろに片手を回した。 「でも、嬉しいよ。そ、そんな風に悩んでくれてて」 「ば、馬鹿律……結構、辛かったんだからな」 「私もだよ。澪に、食事会行ってくれば? って言われた時は結構ショックだったんだぞ?」 私はドキッとした。 それも謝らなきゃいけなかった。 「それも、ごめん。あれ、照れ隠しなんだ」 面と向かって、行って欲しくないとは言えなかったのだ。 あの時、そうやって面と向かってそういうのは……今でもわからないのだけど。 恥ずかしいという気持ちより『どうして律に行って欲しくないのだろう』という自問の方に頭が傾いていた気がする。 結局それは、律への恋心に発端する気持ちだった。 律は気にしてない装いで、首を振った。 「うんわかってる。澪はそういうこと、人前じゃあんまり言わないもんな」 「言えたらいいんだけどな。でも、やっぱり、恥ずかしいし」 結局私は恥ずかしがり屋など直っていないのだなと思った。 「いいよ。ってか、澪が恥ずかしがり屋じゃなくなったら困るって」 「な、なんでだよ」 「だってからかえないし、澪じゃないもん」 「……っ」 律は笑った。 私はそれに、何も言い返せなかった。馬鹿と言えば、それでよかったのかもしれない。 でも、私自身も、この恥ずかしがり屋を直そうとは少しも思わなかった。 そうすることは、私と律の出会いのきっかけだったそれを失うことになると思ったからだ。 「……でも、恥ずかしがり屋で、人見知りで」 「?」 私は知らず、囁いていた。 「私が、恥ずかしがり屋じゃなかったら……人見知りじゃなかったら。 一人じゃなかったら……律は、私に話しかけてくれなかったんだよな」 切実に、ただ淡々と。 恥ずかしさも何も捨て去って、そう言った。 ほとんど、独白だった。 私の瞳は、ただ透明な水に浮かぶ氷の、真っ白でひび割れた部分だけを見つめていた。 いや、見つめていたのではなく、『そこがただ目に入っているだけ』だった。 私は今、何も見ようとはしていない。 見ようとしているのではなくて、目に入ってきているだけ。 私の思考と意志は、まるで雪崩れ込むように湧きあがる言葉と、そしてただ言葉を発したいだけの口に集中していた。 「私がこんな性格じゃなかったら、律と出会えなかったんだ」 出会えなかったかもしれないことを想像した。 それを考えることは、私にとってどんな恐怖よりも果てしない絶望だった。 もし、律に出会えなかったら。 出会っていなかったとしたら、それがどんなに私を苦しめるのかはもう私自身がわかっていることだった。 「だから、私……この性格でよかったよ」 「澪……」 だけど。 ここで、律の顔を見るぐらい私は成長した。 と伝えたくて、私は律の顔を見た。 律は、確かに恥ずかしそうな顔はしていたけれど、でも、嬉しさで泣きそうな。 よくわからない表情をしていた。 でも、口元が少しだけ吊り上っていたので、やっぱりちょっと喜んでくれたのかなと思った。 「律に、会えてよかった」 それを言いたかった。 もう律には、言いたいことだらけなんだ。 でも、その一言には全部詰まってた。 「私も、澪に会えてよかった」 律も目を逸らさなかった。 そのまま続ける律。 「出会えてよかったって気持ちは、これからもずっと同じだ」 「うん……私一生、律のこと好きでいるよ」 律は私の、初めてをなんでも奪って。 初恋も奪った。 でも、これが『最初』じゃなくて、最初で最後なんだなって思った。 私はずっと、律の事好きでい続ける。 「私もだよ。もうずっと、澪のこと好きでいるからな」 それからおかしくなって、笑った。 面と向かって好き好き言えるの、本当に進歩だ。 だから私はいつまでだって律を好きでいる。 無垢なままで。無邪気なままで。 ■ もっと早く出会っていたかった。 だから、もしパラレルワールドってものがあって。 田井中律と秋山澪が、もっと早く出会っている世界があるなら。 十五歳でも十歳でも……とにかく早く出会ってる世界があるなら。 一緒にいられる時間を大事にしてほしい。 私と律は、以前そう思った。 だけど、今の世界に後悔なんてない。 私たちは偶然にして必然に出会ったのだった。 私と律は、確かに出会うべくして出会っただけ。 こうなるのは、きっと運命だったと思う。 だからどんな世界であろうと、時期は違えど私たちは出会っていたんだ。 小学生時代に、出会う世界もあれば。 中学時代に出会う世界もあっただろう。 高校時代に出会う世界も。 そして、ここは、大学時代に出会う世界だっただけなんだって。 律は前まで、もっと早く出会っていたかったと悲しんでた。 でも今の律は、そんなのあまり考えていないようだった。 むしろ一緒にいることを私たちは素直に喜びあえている。 もっと早く出会っていたかったけれど、でも、こうして私たちは出会えてる。 なら、すでに過ぎ去ったことに嘆いていても仕方ないだろう。 『秋山澪』と『田井中律』が、仲良く青春時代を過ごす。 軽音部を作ったり、学園祭でライブしたり。 それは、別の世界の私と律の役目なんじゃないかな。 だから私と律は――この世界の私と律は。 そんな律と澪とは別の人生を楽しんでるんだ。 もっと早く会えなかったことに嘆くより、会えたことに喜んでるんだ。 会えてよかったと、本当に思うよ。 だから、別の世界の律と澪へ。 仲良くやれよ。 私たちも、仲良くやってるよ。 戻|TOP
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登録日:2022/01/27 Thu 14 53 36 更新日:2024/03/20 Wed 19 33 19NEW! 所要時間:約 6 分で読めます ▽タグ一覧 41年クラシック世代 G1馬 セントライト セントライト記念 ダービー馬 三冠馬 大型馬 小岩井農場 小西喜蔵 故馬 牡馬 競走馬 競馬 顕彰馬 黒鹿毛 黒鹿毛の勇者 JRA・競馬の殿堂より セントライトは日本の競走馬・種牡馬である。 1941年に日本競馬史上初のクラシック三冠(*1)を達成し、種牡馬としても成功を収めた。 血統 父ダイオライト、母フリッパンシー、母父フラムボヤント。 父は2000ギニー優勝馬。なおこの馬、イギリスのクラシック競走優勝馬としては初めて日本にやってきた馬である。母もイギリスからの輸入馬であり、彼女の仔にはセントライトの他にも天皇賞の前身である帝室御賞典等を優勝したタイホウ、現在の皐月賞である横濱農林省賞典4歳呼馬を優勝したクリヒカリ、皐月賞や菊花賞等を優勝した日本競馬史上初の大種牡馬トサミドリ(*2)がいる。 半兄であるタイホウの活躍もあり、3万2200円(*3)で落札された。ただし、この時は当年の牝馬最高額だったブランドソール(*4)に比べてやや見劣りするといった評価だったらしい。 デビューまで セントライトは1938年、三菱財閥経営の小岩井農場にて生まれる。 ...そう、1938年である。 当時世界はなんとも剣呑な雰囲気が漂っており、日本は日中戦争の真っ只中、翌年の1939年には第二次世界大戦が始まるというなんとも不穏な時代だった。 そんなこともあってか当時の競馬は「軍馬育成のため」という名目で行われており、大きな馬は軍馬に相応しくないということで、この時代の競走馬には体高規制があった。 セントライトは体高166cm、推定体重は500kg以上の大型馬であり、危うく競争馬になれないところだったが、直前に規制が撤廃された(*5)ので、無事に競走馬としてデビューできた。 また、大きい馬ということで仕上がるのはもう少し先と思われていたが、先述のブランドソールとの調教で期待馬だった彼女を抑える姿を見た馬主により、早めのデビューとなった。 これがなければクラシック三冠は達成できてなかったので馬主さんGJである。 戦績 1941年3月15日、後にトキノミノルを手掛ける田中和一郎調教師のもとデビューしたセントライトは、12頭立て7番人気の低評価を覆し、2着に5馬身差をつけて初勝利を挙げた。 2週間後の3月30日にクラシック競走、横浜農林省賞典四歳呼馬...現在の皐月賞に出走。同期の期待馬ミナミモアを抑えて1番人気に推されると、レースでは同馬に3馬身差を付けて優勝を果たした。 この後は中山での競争を2連勝、だが地元である東京のレースではアタマ差の2着に敗れ、初黒星を喫する。しかし次走ではこの年秋の帝室御賞典を優勝することになるエステイツを破り勝利。 迎えた5月16日の東京優駿競走は、前夜までの降雨の影響によって重馬場となった。ミナミモアが1番人気、ブランドソールが3番人気に推される中、セントライト2番人気に推される。レースでは道中3番手を進むと、最終コーナーで鞍上の小西が手綱を抑えたまま先頭に立つ。更に残り200メートル付近からスパートを掛けると、後続を一気に突き離し、2着に食い込んだステーツに8馬身差を付けての圧勝。この着差は1955年の優勝馬オートキツに並ぶ、ダービー史上最大着差となっている。 その後はクラシック三冠に向けた休養に入り、9月27日に復帰。しかしここでは優勝馬であるステーツよりも11kg重い66kgの斤量を背負わされたが故か、3着に敗れる。しかし次走では同じ斤量を背負い、エステイツを破り、勝利。翌週には特殊競走(*6)である横浜農林省賞典四・五歳呼馬を制し、現在の菊花賞である三冠最終戦、京都農林省賞典四歳呼馬に備えて西下。 前哨戦はセントライトが京都に到着してから4日後に行われたうえに、斤量68kgというハンデもあってか、地元のコクチョウに2馬身差の2着に敗れる。しかし、この一叩きで調子は上向きとなり、本番には絶好調の状態で挑めたそうな。 そして10月26日、セントライトの他の出走馬は地元の2頭とミナミモア、ステーツ、阪神優駿牝馬(オークス)優勝馬テツバンザイのみの計6頭。少頭数で行われたこの競争で、セントライトは1番人気に推される。レースでは2番手の先行策から、ゴールではミナミモアに2馬身半差を付けて優勝。 こうして、セントライトは1939年に三冠全競走が整備されて以来、4年目にして初のクラシック三冠を達成した。 ...のだが当時は三冠の概念がそれほど浸透していなかったこと、当時日本が太平洋戦争へと向かおうかという緊張下にあったもあり、報道はダービー優勝時よりも遙かに小さな扱いだった。 その後は当時ダービーと並ぶ最高競走だった帝室御賞典を目標にしたのだが、その前哨戦である競走にて72kgという最早酷とかそういう次元ではない斤量を背負わされることが判明し、馬主の意向で引退。 通算成績12戦9勝。総獲得賞金は87400円(*7) デビューから引退まで同一年、そして菊花賞以降レースに出走せず引退したクラシック三冠馬はこの馬のみである。 引退後 引退後は小岩井農場に戻り種牡馬に。太平洋戦争を経て、1947年にはオーエンスが春の天皇賞(*8)に優勝。しかし戦後進駐したGHQによって三菱財閥は解体されてしまい、小岩井農場はサラブレッド生産を禁じられてしまう。これによりセントライトは1949年より岩手畜産試験場に移された。その後はオーライトが1951年秋の天皇賞、1952年にはセントオーが菊花賞を優勝したものの、小岩井農場から離れた後の交配相手はアラブ種や中間種といった厳密にはサラブレッドではない馬が多くなり、晩年は目立った活躍馬を出せなかった。 また、先述のブランドソールとの仔であるマルタツは桜花賞優勝馬のトキノキロクを産み、その子孫にはオークス優勝馬リニアクインがいる。 1965年2月1日、老衰のため27歳(旧表記で28歳)で死亡。奇しくもこの前年の11月15日にはシンザンがセントライトに次ぐ史上二頭目の三冠馬となっている。このため、日本の三冠馬はセントライト誕生以降から現在(2022年)まで、どの時代にも最低1頭は存在することとなった。 1984年にはJRA顕彰馬にも選出されるなど、シンザンや厩舎の後輩であるトキノミノルと同じく多重の顕彰を受けている。ちなみに半弟であるトサミドリも同年にJRA顕彰馬に選ばれており、現在でも史上唯一となる兄弟での殿堂入りを果たしている。 創作におけるセントライト 流石に時代が古すぎて創作作品で取り上げられることは稀だが、たまに登場する事はある。 漫画『馬なり1ハロン劇場』 21・24巻にて、セントライト記念勝利馬コスモバルク主役回に「花屋の主人」として登場(*9)し、「花の育成」に励む彼を見守っていた。またディープインパクトが三冠馬になった際は他の三冠馬たちと共に天国からお祝いに訪れ、その後も三冠馬勢ぞろい時には必ず登場。最終巻では三冠馬7頭全員で表紙を飾っている。 漫画『味いちもんめ』 故・原作者が競馬好きでもあったことから料亭・藤村でも高齢の料理人ボンさんが初めて見たダービー馬として名前が登場している。余談だがこの作品原作者死後に紆余曲折ありつつ作品が続いているのだが、近年再び藤村に戻ってボンさんが再登場している事から、この設定が生きている場合、100歳以上で現役料理人の競馬ファンという事に…。 余談 性格について 主戦騎手であった小西によると、セントライトは極めて温順で扱いやすく、競馬においてもどの位置からレースを進めることが出来た。さらに競馬になると旺盛な闘争心も発揮し、特に競り合いには非常に強かったことから、「レースではなんの心配もありませんでした」と述べている。 日常ではのんびりとしたマイペースな馬だったらしく、当時厩舎のある府中から横浜まで歩いて行った際、普通の馬なら8時間で着くところを、セントライトは9時間掛かったという。 また、京都農林省賞典四歳呼馬に備えて西下したときは、馬運車がなかった当時、列車に揺られながら2泊3日という長旅だったが、「けろっとした顔で」これをこなしたという。 セントライト記念 セントライトの偉業を記念して1947年に創設された重賞競走。現在は菊花賞のトライアル競争に指定されており、中山芝2200m外回り(*10)で行われている。 1949年には同年皐月賞と菊花賞の二冠を制したセントライトの半弟・トサミドリが本競争を制している。 また1984年には本競争を優勝したシンボリルドルフが無敗でのクラシック三冠を達成している。 追記・修正は三冠の始まりを目撃してからでお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 初代三冠馬という唯一無二の栄誉ある称号の持ち主...ただ、二代目のシンザンのインパクトがでかすぎるのと戦前で時代が古すぎる 現役生活が短く資料があまり無いというのも重なって他の三冠馬に比べるとどうしても影が薄い...(シンザンが皆さんご存じ昭和の大スターとするならセントライトは知る人ぞ知る歴史上の偉人) -- 名無しさん (2024-03-02 20 55 41) ↑野球で言えば澤村栄治や景浦勝、シンザンは王、長嶋・・となるとディープインパクトがイチロー、イクイノックスが大谷ってとこかな -- 名無しさん (2024-03-07 21 58 26) セントライトに限らず情報が少なくて創作では扱いづらい昔の競走馬たちもウマ娘に登場したら多少は二次創作も増えるかな。旧財閥の牧場生まれで両親が共にイギリス出身、同じ初代顕彰馬のクモハタやクリフジ、あとトサミドリなどの兄弟とも比較して当時の内国産馬としては珍しい洋風な名前の競走馬だからもし出るなら英国貴族風のウマ娘になるかな? -- 名無しさん (2024-03-20 19 02 39) 名前 コメント
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新羅の原点 イノセント・アルティメット R 光文明 (5) クリーチャー:オリジン/ルナティック・エンペラー 1000+ H・ソウル ■このクリーチャーを、進化クリーチャーとして扱ってもよい。 ■パワーアタッカー+5000 ■W・ブレイカー 作者:焼き鳥 フレーバーテキスト 評価 光文明にパワーアタッカーはおかしいと思う。 -- 名無しさん (2014-05-23 19 35 09) 名前 コメント
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【ゲーム】牧場物語 Oh! ワンダフルライフ(PS2) 【作者名】やっぎー・うほ君 【完成度】更新中(08/06/07~) 【動画数】9 【part1へのリンク】 【マイリストへのリンク】http //www.nicovideo.jp/mylist/7018154 【備考】 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kimishima_c/pages/4.html
チェックサム 牧場物語 キミと育つ島のチェックサムは、0x0026?となっています。 まだ、サムアドレスが見つかっておらずMSCのプラグインを作るにも作れない状態でいます。 サムアドレス まだ見つかっていません
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防具:イノセンス 鎧 ガード クローク 胴着 ギルドクエスト専用防具 鎧 ルカ、スパーダ用の防具。全12種類。 名称 物防 術防 買値 売値 ランク アビリティ アビリティ効果 入手方法 オートクチュール 10 7 20 - - - - 他:ルカ初期装備 レザーメイル 19 13 100 - - - - 店:レグヌム チェインメイル 36 25 360 - - - - 店:ナーオス シルバーメイル 48 34 660 - - - - 店:アシハラ シルバープレート 60 42 1000 - - - - 店:ガラム バトルスーツ 78 55 1720 - - - - 店:ガルポス ナイツアーマー 96 67 2580 - - - - 店:マムート ミスリルメイル 132 92 4860 - - - - 店:テノス ゴールドアーマー 180 126 22700 - - - - 店:サニア村 マム・ベイン 216 150 - - - - - 拾:ギルド管轄区域 フロギストメイル 244 182 100000(GRADE) - - 防御上昇 防御+5% ギ:ナーオス プリズムメイル 237 188 100000(GRADE) - - 落下お金増加 ドロップガルド増加 ギ:ガラム ▲ 防具:鎧(TOI)を編集 ガード イリア、リカルド用の防具。全12種類。 名称 物防 術防 買値 売値 ランク アビリティ アビリティ効果 入手方法 レザーガード 7 6 20 - - - - 他:イリア初期装備 チェインガード 14 12 60 - - - - 店:レグヌム スケイルガード 30 26 320 - - - - 店:ナーオス シルバーガード 41 35 580 - - - - 店:アシハラ バトルガード 50 43 850 - - - - 店:ガラム ナイツガード 60 51 1220 - - - - 店:ガルポス ロイヤルガード 79 67 2120 - - - - 店:マムート ミスリルガード 102 87 3540 - - - - 店:テノス プリンセスガード 192 165 - - - - - 拾:ギルド管轄区域 レアガード 162 138 22350 - - - - 店:サニア村 テクタイトガード 217 200 - - - ダッシュ 移動速度上昇防御-5% ギ:アシハラ オーダーガード 224 194 - - - 業師の技法 スタイルポイント+20% ギ:マムート ▲ 防具:ガード(TOI)を編集 クローク アンジュ用の防具。全12種類。 名称 物防 術防 買値 売値 ランク アビリティ アビリティ効果 入手方法 クローク 6 7 20 - - - - 他:アンジュ初期装備 ホワイトクローク 12 14 60 - - - - 店:レグヌム シルククローク 22 26 220 - - - - 店:ナーオス フェザークローク 30 36 440 - - - - 店:アシハラ マジッククローク 37 44 660 - - - - 店:ガラム シルバークローク 48 58 1120 - - - - 店:ガルポス ミスティクローク 66 79 2080 - - - - 店:マムート ドルイドクローク 77 92 2840 - - - - 店:テノス ミスリルクローク 120 144 17300 - - - - 店:サニア村 エルダークローク 150 180 - - - - - 拾:ギルド管轄区域 クイーンクローク 180 180 - - - - - 拾:ギルド管轄区域 ジュエルクローク 203 218 100000(GRADE) - - 吸い上げ ドロップアイテム遠隔回収 ギ:ガルポス ▲ 防具:クローク(TOI)を編集 胴着 エルマーナ用の防具。全11種類。 名称 物防 術防 買値 売値 ランク アビリティ アビリティ効果 入手方法 白帯の胴着 10 8 40 - - - - 他:エルマーナ初期装備 ジャージ 17 14 100 - - - - 店:レグヌム カラテカの服 30 25 300 - - - - 店:ナーオス 真紅の胴着 43 36 620 - - - - 店:アシハラ 刺繍胴着 56 47 1060 - - - - 店:ガラム 黒帯の胴着 72 60 1720 - - - - 店:ガルポス チャイナドレス 94 78 2940 - - - - 店:マムート 鳳凰の衣 114 95 4340 - - - - 店:テノス 銀狼の闘衣 156 130 20300 - - - - 店:サニア村 黄龍の闘衣 186 175 - - - - - 拾:ギルド管轄区域 神仙の法衣 210 212 100000(GRADE) - - 癒しの翼 HP回復術技の効果増加 ギ:テノス ▲ 防具:胴着(TOI)を編集 ギルドクエスト専用防具 ギルドの依頼で使用することになる防具。全20種類。 依頼を受けると強制的に全員に装備される。 名称 物防 術防 ランク アビリティ アビリティ効果 入手方法 早口の護服 12 10 - 古語詠唱 術の詠唱時間-20%最大HP-50% 依:rank1 やる気ゼロの鎧 18 15 - 能力衰退 攻撃・知性-30% 依:rank1 舞踏会用のドレス 24 20 - 跳躍前 前ステップ延長 依:rank2 皮ツナギ 30 25 - - - 依:rank2 レインコート 36 30 - 気配消し 敵の発生が減る 依:rank3 巡礼用のローブ 42 35 - リジェネ HP自動回復 依:rank3 打たれ弱い鎧 48 40 - ハンデ 全能力-20%獲得経験値+10% 依:rank4 防弾チョッキ 54 45 - 防御上昇 防御+5% 依:rank4 ストーンアーマー 60 50 - 石化防御 石化無効化40% 依:rank5 当世具足 66 55 - イダテン 移動速度上昇最大HP-15% 依:rank5 レジストローブ 72 60 - 術抵抗 術ダメージ-20% 依:rank6 星の光ドレス 78 65 - 会心の心得 クリティカル率+40% 依:rank6 獅子王の鎧 84 70 - ハンデ2 全能力-40%獲得経験値+15% 依:rank7 親衛隊の軍服 90 75 - 攻撃の代償 攻撃+5%知性-10% 依:rank7 大魔導師のお古 96 80 - - - 依:rank8 消防隊の耐火服 102 85 - 防御の代償 防御+5%敏捷-20% 依:rank8 よれよれのコート 108 90 - ハンデ3 全能力-60%獲得経験値+20% 依:rank9 クラウンスーツ 114 95 - エスケープ 逃走までの時間を短縮 依:rank9 返り血の鎧 120 100 - HPの代償 最大HP+20%最大TP-50% 依:rank10 ライブ用のハッピ 126 105 - ハンデ4 全能力-90%獲得経験値+25% 依:rank10 ▲ 防具:ギルドクエスト専用防具(TOI)を編集
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ライフ通販(アイテム) 商品名 価格 解放条件 備考 スタミナウォーター/10P回復 100アメG - スタミナ10P回復(使いきり) スタミナウォーター/20P回復 200アメG 庭Lv11 スタミナ20P回復(使いきり) スタミナウォーター/30P回復 300アメG 庭Lv31 スタミナ30P回復(使いきり) 活力剤/亜麻(リネン)専用 15アメG 交流Lv10 すぐ成長する(使いきり)2011/08/25 20 20~2011/08/26 20 30 活力剤/綿花(コットン)専用 20アメG 交流Lv10 すぐ成長する(使いきり)2011/08/25 20 20~2011/08/26 20 30 活力剤/ピーマン・パプリカ専用 30アメG 庭Lv4 すぐ成長する(使いきり)2011/08/30 10 00まで 活力剤/ヒマワリ専用 30アメG 庭Lv4 販売終了 活力剤/スイカ専用 20アメG - 販売終了 活力剤/ローズ専用 30アメG 交流Lv4 販売終了
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無頼幻獣イノセント・ビャッコ VR 自然文明 (7) クリーチャー:ビーストフォーク/ドリームメイト 5000 ■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札を見る。その中から、名前に《大勇者》または《フィオナ》と書かれたカードを1枚、バトルゾーンに出してもよい。その後、山札をシャッフルする。 ■自分のクリーチャーはすべて、バトルゾーンにある自分のビーストフォークとドリームメイト1体につきパワーを+1000され、「パワード・ブレイカー」を得る。 ■自然の進化クリーチャーを、コストを2少なくし、自分のビーストフォークまたはドリームメイトの上に置いてもよい。 作者:げげろ フレーバーテキスト 森に住まいし勇者たちと夢の担い手たちが手を取り合い、フィオナの森と自然の民を守り、平和へと導く新たな勇者がここに生まれた。 (コメント) 類似した見た目や性質を持つ古参種族xハイブリッド種族の構想の一環で考えたクリーチャーその3。 とにかくフィオナ愛を詰め込みたかったぼくのかんがえたさいきょうのフィオナカード() 能力により自身のビーストフォークやドリームメイトを種として、《森夢龍 フィオナ・フォレスト》や《護りの角フィオナ》 或いは《大勇者》と付く進化ビーストフォークが踏み倒せます。 カード指定であるため《Dの森域 フィオナ・ザ・ハート》も問題なくバトルゾーンへ出すことが可能。 進化クリーチャーのコスト低減には制限がないため、パワードブレイカー持ちの大勇者「大地の猛攻」を連発したりも可。 評価 名前 コメント
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私はサボったその日、すぐに家に帰って寝ていた。 家に帰ってきたのが午前九時半で、今は午後十時だった。 どうやらまるまる十二時間は寝ていたみたいだった。 お昼御飯も晩御飯も食べていない。 だけど全然食欲はなく、頭には律の顔が浮かんでいた。 (……律) 律。 私の、初めての友達。 今まで誰とも友達にならなかった、そしてなれなかった私にとって、初めての。 初めてあんなに人と話した。 初めて家族じゃない人とご飯を食べた。 一緒に授業を受けた。 一緒に買い物にも行った。 お互いの誕生日を祝った。 クリスマスも一緒にいて。 冬休みは、同じ地方だって知ってたから一緒に帰って。 それで、実家も近くだったから一緒に遊んで。 年越しも一緒で。 初詣も。 ずっと。 この一年ずっと、ずっと一緒だった。 律は友達がたくさんいるのに、いつも私と一緒にいてくれた。 私は律しか友達がいない。 律はたくさん友達がいる。 だけど律は、私といることを選んでくれた。 律は、私の寂しさを知っていたかもしれない。 知らなかったのかもしれない。 律が私じゃない誰かと一緒にいることが、私は嫌なのだと。 それを律が知ってたから、私と一緒にいてくれたのかもしれない。 そうじゃないのかもしれない。 でも、どっちでもいい。 律は私と一緒にいた。 どんな時も、一緒にいたんだよ。 だから、一緒にいられないのも怖いんだよ。 律のことを好きだと言っている、その子と食事をするって聞いて。 怖くて。 一緒にバレンタインを過ごせないのかなって、怖くて。 そしてもしかしたら。 律が私を放って、その子のところに行っちゃうんじゃないかって。 怖いんだ。 平沢さんと、律が話してる場面に出くわした時、怖くなった。 律が曽我部さんと元々知り合いだったと知った時、痛くなった。 律が誰かと一緒にいたりすることを想像する時、震えた。 私は、律に嫉妬してるんじゃない。 律と一緒にいる、私以外の誰かに嫉妬してたんだ……。 だけど律と一緒にいるのは、楽しいんだ。 話してるのは、楽しい。 だけど、それだけじゃなくて。 最近は律といたら、恥ずかしくって。 律の事見てると、可愛いなって思ったり。 律の体を変に意識しちゃったり。 エッチなこと考えたり。 笑ってくれたりすると、私はドキドキしてしまう。 律の隣にいて、一緒にいて、ご飯食べて、一緒に講義受けて。 一緒に演奏して。 名前を呼んでくれるだけで、痺れるんだ。 『澪』って、律の口から出るだけで、心が躍ったりするんだ。 一つ一つが、楽しいのに。 最近は、直視できないよ。 律を見ていたら、胸が張り裂けそうになるんだよ。 『田井中さんの事、好き?』 『私にとっても、澪は特別』 『澪』――。 『澪を一人にしたら悲しんじゃうだろうしなー』 『もっと早く出会いたかったな』 これが。 これが、好きってことなの? 律のことが、私は。 好き。 好きなんだ。 律のことが、好き。 律の顔を思い出すだけで、落ち着けなくなって高揚したり。 律が話しかけてくれるだけで、嬉しくて楽しくて。 律が他の誰かと仲良くしてて、胸が痛くなるのも。 一日中律のことを考えてるのも。 好きだから。 私は、律に恋してるんだ。 「律……」 律は、私の初めてをなんでも奪っていく。 今度も、奪われちゃったな。 初恋。 ■ 三連休だった。 今まで祝日は律と一緒にいたけれど、律を突き飛ばした揚句逃げた。 さらにメールも電話も無視した手前、少しだけいつものように律と会うのは居た堪れない。 だから今回の祝日三連休は律とは会わないことにした。 私は律に今ものすごく会いたい。でも、律は怒ってるんじゃないだろうか。 そう思ったのだ。 三連休の初日の今日は、建国記念日の十一日だ。 バレンタインまで、あと今日含めて三日。 十四日には、律は『理学部の子』と食事をするんだ。 もしかしたら、律との恋が成立してしまうかもしれない。 律に限って、そんなことはないだろうけど……。 でも二人がくっついてしまったらどうしよう。 信じてるけど、でも、怖い。 でも、どうしようかも全然思いつかなかった。 結局お昼の十二時までは、寝たり起きたりしていた。 でもやっぱり、律の顔は浮かんでくる。 それだけで胸は痛いのだけど、でもやっぱりふわふわした気持ちはするのだ。 (……詩) ふと、頭に浮かんだ。 私は文芸部で、詩を書いていた時期がある。 あの時は意味不明な、よくある言葉の模倣でしかなかった。 (……作詞) 今は『詩』ではなく、『詞』なのかもしれない。 一応、音楽やってるわけだから。 律とやってて、いつかは歌詞を書いてみたいと思ってた。 それが今、ふと思い出されたのだ。 私は、布団からのそりと出て勉強机に向かってみた。 適当なルーズリーフに、ペンを走らせる。 不思議なほどに、言葉が溢れてきた。 律を見てると、胸がドキドキする。 ふわふわしてるし、暖かい。 (君を見てると――) 好きって昨日自覚して、さらに眠れなくなって。 夜が切なくなった。 (好きになるほど――) もう少し私が勇気を振るえば、何かが変わるのかもしれない。 昨日みたいに、恥ずかしいから逃げるんじゃなくてさ。 (何かが変わるのかな――) でも、律を見るとやっぱり恥ずかしさで顔が真っ赤になりそうだ。 そうなると、普通に話すのはどう考えても難しい。 だからって段取り考えたって、それは全然自然でもない。 (全然、自然じゃないよね――) でも、話したら。 なんとか話せば。 その後は、どうにかなるよな。 だって律といるのは、楽しいし嬉しいから。 私に笑顔を、たくさんくれるから。 (どうにかなるよね) 「書けた……」 律の事考えてたら、律の事だけで歌詞が書けた。 これに曲をつければ、もう立派な曲になる。 もちろんバンドなんてないのだけど。 私はルーズリーフを机に置いて、それを見つめた。 ……恥ずかしい歌詞かもしれない。 律に歌詞を書いてみたよって言ったら、笑われちゃうかな。 それも、いいかもな。 タイトルは、どうしようかな。 「ふわふわ……タイム」 ふわふわ時間。 それはまさに、私が律と出会って送った日々のことだった。 律と恋人同士になりたい。 そんな想いは、どんどん膨れ上がっていた。 ■ 2月11日 くもり 澪、怒ってるかなあ。 メールもしたし電話もしたのに、応答がないってことはそうだよな。 今までずっと一緒にいたのに、バレンタインは他の子となんて。 私の馬鹿野郎。大馬鹿野郎だ。 最初に澪が行けばって言ったから、少し頭にきて。 澪の嫉妬が見てみたいななんて気持ちで受けるんじゃなかった。 「これでいいかよ」なんて煽ったけど、私馬鹿みたいだな。 いや、実際馬鹿だ。本当に馬鹿だ。 馬鹿律。マジで情けない。 でも下宿まで行ったら迷惑だろうな。 会いたいな。でも、そっとしておいた方がいいのかな。 ってか、澪の奴鈍感だよなー。 気付けって。私の気持ちぐらい。 澪、大好きだよ。 日記に書いても意味ねーよ私も。 戻|TOP|次